ニュージーランド、
今回はトレッキング編です。
レース後、クイーンズタウンで
トレッキング(トレラン)を楽しんできました。
前々からフィヨルドランド国立公園の3大グレートウォークは
気になっていて、是非行きたいと思っていました。
グレートウォークとは
ニュージーランド内で指定された、
景色が良くトレイルも小屋も最大限整備された本格的なトレッキングコースのことです。
南島のフィヨルドランド国立公園には
このグレート・ウォークが3つあります。
ミルフォードサウンドトラック
ケプラートラック
ルートバーントラック
どのコースも3日ほどの時間をかけてゆっくり歩く設定になっていて、
世界中からトレッカーが集まります。
山好き、自然好きなら一度は訪れてみたい場所です。
そしたら今年、ケプラーチャレンジのチャンスがやってきて、
ケプラートラックを体験できることになりました。
ケプラーについては3月発売予定のTrailrunning Magazineで
報告したいと思いますので見てくださいね。
極めて知名度の高いミルフォードサウンドは
「世界一美しい散歩道」と言われ、シーズン参加数が定員制で予約が必要です。
かなり前からの予約でないと難しいので今回は断念。
残されたルートバーントラック、
行ってきましたよ。
早速クイーンズタウンのインフォメーションセンターに情報集めに行きました。
2泊3日で行くコースですが、距離は36kmくらい。
だったら1日で行けるのでその話をしたら、
インフォメーションの人があからさまに不機嫌になってしまいました。
「何かあったらどうするんだ・・・」
「帰りのバスに乗れなかったらどうするんだ・・・」
確かに間違いはないです、その通り。
心配してくれてありがとうございます
だけども・・・
一応帰りの時間は余裕をもってバスのブッキングをしました。
(予約しないと何もない登山口にバスは来てくれない)
嫌な予感。
当日朝起きると真っ暗な空に小粒の雨、、、
登山口までの移動2時間弱の間に雨は大雨と変わり、厳しい寒さをもたらしていました。
いや〜怖い。
時間リミットもあるしな〜なんて考えても始まらない。
雨の中トレランスタート!
でもなんてことはない、
さすがグレートウォーク、雨でもたくさんの人が歩いており、
トレイルもしっかり整備されて迷うことはない。
逆に雨で潤されたジャングルが神秘さを増し、
めちゃくちゃキレイ〜!!
苔むした木々、ゴーゴーと流れる川、
壮大な生命力が溢れています。
シングルトラックがどこまでも続き、
人工物と言えば看板と小屋くらい。
ジャングルの森林限界を超えると開けた大地。
大雨で水嵩を増した滝が大きな音をたてて吼えています。
ものスゴイ迫力です!
その名も「Routeburn Falls」
近くを通るトレイルはまさに川。
ここからは脛まで溢れる水の中を進むのだけど、冷た過ぎて足が痛い。
そりゃそうだ、この山の中の1000mを越える地、
雪も残っています。
寒い・・・
自然の猛威を感じるけど、そこに素晴らしい自然の姿もみることができます。
雨が降ったら水がたまる。
低いところへ集まり、それはやがて海まで辿り着く。
当たり前のことだけど、単純だけど、
それを肌で感じました。
すれ違うトレッカーとは笑顔で挨拶。
運良く雨でもガスはあまりかかっていなく、
まわりの美しい山の姿を見ることができました。
”ありのまま”
自然に大してこんな言葉を発するのはおかしいのかもしれないけど、
それ以外にいい言葉が思いつかない。
見るより”感じろ”
美しいという風景よりも、その中にいる感覚、
それがなんとも言えず心地いいぃ〜んです
急ぐことはないし、
走らなくてはいけないこともない、
気持ちいいまま、心のままに歩いたり走ったり。
ニュージーランドには危険が動物がいない。
熊も蛇も毒蜘蛛も。
山に来る人で悪い人だっていない。
無心かどうかはわからないけど、
時間が過ぎ行くのが早かったです。
一つも苦痛と感じることがなかった。
そういえば、
ニュージーに到着してからそうだったなぁ。
生活していて一つもダルいと感じることがなかった。
結局帰国するまで一回もなく日々過ごすことができた。
そうだ、11年前ニュージーから日本に帰ったら視力が回復していたという
超常現象が起こったのを思い出しました。
体にとっていい空気が流れているのかもしれないですね。
さて、山を降りて「Mackenzie Hut」に到着した頃には
随分暖かくなっていました。
標高が下がったおかげだろうと思います。
終点まで距離はそれほどないし、
時間も余裕であると知り、ゆっくり歩いたりして
ジャングルトレイルを目いっぱい楽しみました。
終盤は残念ながらガスに覆われ、景色をほとんど見ることができませんでしたが、
気持ちいいトレイルを充分に堪能することができました。
雨だったけど、
行ってよかった〜!
さすがグレートウォーク、夢が一つ叶いました。
是非是非この素晴らしいトレイル、
機会をつくって体験してみてください!