塩沼亮潤著「人生の歩き方」

去年京都の比叡山廷暦寺に行った時から
気になって読みたいと思っていた。
あの時ちらっと日記にも書いたが、
有名な千日回峰をやった方が書いた本です。


千日回峰とは1日48キロの険しい山道を16時間かけて5月〜8月の期間毎日歩いて合計1000日歩く9年がかりの修行。
決められた日に、例え雨でも台風でも崖崩れがあっても熱があっても
必ずこの行を行わなければいけない。
行に入る前には「1000日間歩きます」と御仏に誓って入るので
もし途中で断念する場合には、短刀で腹を切るという厳しい掟がある。

七百日を満じた日からは九日間断食・断水・不眠・不臥の参籠行に入り、
横になることも許されないということ。


ちょっと聞いただけでも気が遠くなるくらいの荒行。


もちろんそう何人もできることではなく、
1300年間で満行者はたった2人という。

2人もいるということに驚きである。



どんな神様がやったのだろう。。。。と思っていた。
けど、この本を読んで思ったことは、
おかしい言い方だけど”ちゃんと人間がやったことなんだ”ってこと。
書いていることは、信念は、スゴイのだけど、
確かに人間っぽい表現があって、
いい意味で神様が書いているものではなかった。



逆にだからこそスゴイと思った。
同じ時代に同じように生を授かった人間がやった事実。


スゴイ、
その一言です。

想像を絶するような気持ちの変化があって、
千日回峰をやった塩沼亮潤さんだからこその思想があるのだと思う。


また一人会ってみたい人ができた
2010/02/07(Sun) 22:17:36 | 日記

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hiroko
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